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そもそも血圧が高いってどういう意味?

血圧は私たちが日常で簡単に確認できる健康バロメーターの一つです。
健康診断などで「血圧が高めですね」と言われて心配に思っている人はかなり多いことでしょう。

この回では血圧が高めとはどういうことなのか、健康にどう影響するのか基本的なところを確認します。

そもそも血圧とは?

まず「血圧」とは血液が血管を流れる際に血管壁に与える圧力のことを言います。
血液は心臓の収縮鼓動によって全身に送り出されますが、心臓が収縮した時には強い圧力がかかるので血圧は高くなり、心臓が拡張する際は圧力が下がるので血圧も下がることになります。

心臓が収縮するときの高い血圧値が「収縮期血圧」となり、いわゆる、“上の血圧”を指します。心臓が拡張するときの低い血圧値が「拡張期血圧」となり、いわゆる“下の血圧”を指します。

血液は常に体を循環していて、心臓が収縮する際には血液が全身に送り出され、拡張する際にその血液が心臓に戻ってくるということが繰り返されています。
そのため血管には24時間通して圧力がかけ続けられている状態になります。

血圧が高めだと何がいけないの?

では「血圧が高めだと良くない」と言われるのはなぜでしょうか。

例えば水道水を流すホースや、排水を流すホースなども経年劣化と共に穴が開いてしまいます。これは長年の使用に伴い水流による圧力がホースにかけ続けられ、最後にホースが耐えられなくなるからです。

上述の通り血管には常に圧力がかかっている状態で、24時間の負荷に晒されています。
その負荷が高ければ高いほど、血管へのダメージも大きくなることはイメージできますね。

血圧は低すぎても良くありませんが、高めの血圧により血管のダメージが進むと体の各地で異変が起こり、様々な健康リスクを引き起こす要因となってしまいます。そのため、血圧をコントロールすることは全身の健康を維持するための重要なファクターなのです。

高めの血圧の定義は?

“高めの血圧“と言われても、具体的な数値が浮かばない方も多いのではないでしょうか。
定義としては、上が130~139mmHg、下が80~89 mmHgの血圧とされています。

上記でも述べたように、高めの血圧は様々な健康リスクを引き起こす要因となりますので、血圧が上昇しているな?と思ったら、早めの対策を心掛けることが大切です。

※mmHg(ミリメートルエイチジー)は血圧の単位の呼称

血圧が上昇する原因は複数考えられるので、別の回で解説したいと思います。